といたレディースクリニック
掲載日:2023年5月17日
「性感染症」について、皆さんはどれだけご存じでしょうか?
性感染症とは、性行為によってウイルスや細菌、原虫などの病原体に感染する疾患です。性感染症は男女ともかかるものですが、症状は男性よりも女性の方が分かりにくく、早期発見が難しいとされています。そのため、知らない間に症状が悪化してしまい、不妊症のリスクを高める危険もあります。 ただ、性感染症を早期発見・早期治療ができれば、ほとんどの性感染症は治すことが可能です。
性感染症は、近年国内でも発症が増加している疾患で、20代前半の女性の発症報告数が多くなっています。今回は「性感染症」をテーマに、性感染症に関する各疾患の特徴や症状、郵送でもできる検査方法を詳しくご紹介します。
セルフチェックで1つでも当てはまる方は、性感染症の可能性があります。 では、実際にどのような性感染症があるのか、詳しく解説していきましょう。
クラミジア・トラコマティス(Chlamydia Trachomatis)という病原体とする性感染症で、多くの性感染症のなかでも、最も多い疾患と言われています。症状が軽いため、自覚症状がほとんどなく、気づかないまま放置されてしまうことから、現在女性の感染者が非常に増えています。軽い症状から始まっても、長期放置すると不妊や子宮外妊娠の原因となります。
潜伏期間 | 1~4週間 |
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主な症状 | おりものの増加、不正出血、性交痛 |
感染が悪化した場合 | 子宮頚管炎、卵管炎、腹膜炎、月経困難症、子宮外妊娠や不妊症の原因に |
治療方法 | 抗生物質による治療 |
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌の一種によって発症する性感染症です。クラミジア感染症と合併するケースが多いとされ、クラミジア感染症の次に多い性感染症とされています。この性感染症も症状が分かりにくく、自覚症状がない場合が多いです。重症化すると、子宮や卵管まで炎症が広がり、不正出血や下腹部に痛みが生じるようになります。
潜伏期間 | 2~7日 |
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主な症状 | おりものの増加、性器のかゆみ、尿道・膀胱炎、下腹部痛、発熱 |
感染が悪化した場合 | 子宮外妊娠、不妊症、母子感染 |
治療方法 | 抗生物質(内服薬または点滴)による治療 |
単純ヘルペスウイルス(HSV)1型・2型を病原体とする性感染症(性病)です。潜伏期間はおよそ3日~1週間で、性器や口周りに小さな水泡が生じ、かゆみや痛みが出るといった症状になります。一度感染すると、ウイルスは神経に浸透して隠れた状態になり、免疫が低下すると再発するリスクが高くなります。最近ではオーラルセックスにより、性器から口へ、口から性器へと感染するケースが増えています。
潜伏期間 | 3~7日 |
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主な症状 | かゆみ、痛み、水疱、不快感 |
感染が悪化した場合 | 排尿困難、歩行困難 |
治療方法 | 抗ウイルス薬による治療 |
膣内の滞在菌といわれるカンジダ属が、異常繁殖することで発症する性器の炎症です。この疾患は、もちろん性行為による外因性感染で引き起こされるケースもありますが、性行為をしていなくても、元々膣内に存在する滞在菌なので、何らかの要因で繁殖するといった内因性感染により発症する場合もあります。免疫力が低下した時などにも発症すると言われています。症状としては、ヨーグルト状で白っぽいおりものが増え、悪臭や外陰部にかゆみが生じます。
潜伏期間 | 何年にも及ぶ場合あり |
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主な症状 | 外陰部のかゆみ・発疹、おりものの増加、性交痛 |
感染が悪化した場合 | 排尿障害、膣炎 |
治療方法 | 膣剤や軟膏による治療 |
細菌である「梅毒トレポネーマ」が、性行為で粘膜や小さい傷口から感染することで、発症する疾患です。感染すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が見られるようになります。ただ一旦これらの症状が消えるため、治ったと勘違いしてしまうことが多く、発見が遅れると脳や心臓に重大な合併症を引き起こす危険性があります。 梅毒は昔から知られている性感染病で、重症化すると命を落としてしまう場合が多かったことから、「不治の病」と人々に恐れられていました。しかし、最近では抗生物質で治療を行えば治すことができます。
潜伏期間 | およそ1ヶ月(個人差あり) |
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主な症状 | しこり、ただれ(かゆみ・痛みなし)、手のひらや足の裏・全身に発疹 |
感染が悪化した場合 | 視力低下、心臓・血管の病気、認知症、神経麻痺 |
治療方法 | ペニシリン系の抗生物質による薬物治療 |
鞭毛虫類に属するアメーバのような原虫「トリコモナス」に感染することで、発症する炎症性の疾患です。この疾患は、性行為以外でも感染する場合があり、下着や便器、入浴(温泉)を介して感染することが報告されています。症状としては、悪臭のある黄色、または淡いグレーの泡沫状のおりものが増え、外陰部にかゆみを感じる特徴があります。悪化すると、不妊や流産を招く可能性がありますので、定期的な検査を受けて早期発見や治療を行いましょう。
潜伏期間 | 1~3週間 |
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主な症状 | おりものの増加、悪臭、かゆみ |
感染が悪化した場合 | 不妊症や流産の可能性 |
治療方法 | メトロニダゾール・チニタゾールの内服や膣錠 |
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで発症する疾患で、性感染症でも認知度の高い病です。この疾患は、感染すると身体の免疫力が低下し、適切な治療を受けないと数年~10年程度であらゆる疾患にかかりやすい身体となってしまいます。感染して2~4週間経過すると、発熱や筋肉痛などインフルエンザのような症状が出ることがありますが、その後は症状がほとんどなく自分で気づくのは難しいです。今では治療技術が急速に進歩しているので、まずは早期発見のために検査することをおすすめします。
潜伏期間 | 数年~10数年程度 |
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主な症状 | 発熱、咽頭痛、筋肉痛(インフルエンザのような症状) |
感染が悪化した場合 | 免疫力の低下、日和見感染症など様々な合併症が出る |
治療方法 | 服薬治療 |
B型肝炎ウイルスによる感染で発症する疾患です。B型肝炎には急性と慢性に分けられ、20代~50代の急性B型肝炎は、性行為が重大な感染経路とされています。急性の場合、症状は比較的にゆっくりと進行し、発熱や倦怠感、食欲不振、吐き気、みぞおちの右側の痛みなどの症状が見られ、黄疸が出てきます。これらの症状は1ヶ月で回復します。慢性の場合、免疫力が弱い乳幼児や大人が感染すると、ウイルスキャリアとして慢性化し、無自覚のまま肝硬変や肝臓がんに進行していきます。
潜伏期間 | 急性の場合:1~6ヶ月 |
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主な症状 | 急性の場合:発熱、食欲不振、倦怠感、吐き気・嘔吐、みぞおちの右側の痛み、お腹の張り |
感染が悪化した場合 | 黄疸、肝硬変、肝臓がん |
治療方法 | 急性の場合:経口の抗ウイルス薬による投与治療、肝移植 慢性の場合:IFN(注射薬)、核酸アナログ製剤(内服薬) |
性感染症のほとんどは、自然治癒が難しい場合が多く、長期間放置していると不妊症の原因にもなってしまうため、早期発見・適切な治療を受けるためにも、できるだけ早く検査を受ける必要があります。
性感染症に感染してないか検査を受けたいけど、クリニックや病院に行くのは少し気が引けるし、検査しているのを周りにバレたくないのですが、どうしたらよいでしょうか…
それなら、「郵送でも安心してできる性病検査キット」をおすすめします。検査は1項目から複数の項目もまとめて検査できるお得なキットもあります。ここでは、郵送検査の中でも、レディクリおすすめの性病検査キットをご紹介します。
創業23年の実績があり、SDA法(遺伝子検査)、核酸増幅法による高精度の性病検査を自社ラボで行っています。症状や予算に合わせて様々なセットを選ぶことができ、WEBで検査結果を確認、またコンビニでの受け取りも可能なので、周りに知られる心配がありません。
検査キット最安値 | 3,500円~ |
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検査項目 | 1~11項目(B型肝炎抗原、B型肝炎抗体C型肝炎抗体、HIV、梅毒、淋菌、トリコモナス、カンジダ、クラミジア、咽頭淋菌、咽頭クラミジア) |
検査結果までの期間 | 検体受取後、最短2日 |
株式会社予防会は、性感染症に特化した複数のクリニックを運営しており、性感染症の実績を持つクリニックが監修した郵送の検査キットを用意しています。受け取りはポスト、自宅、ヤマト営業所から選べ、検査結果は検査受付後、およそ2日~4日を目安にネットで確認できます。
検査キット最安値 | 3,550円~ |
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検査項目 | 1~15項目(B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、淋菌、トリコモナス、カンジダ、クラミジア、咽頭淋菌、咽頭クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、子宮頸がん、HPV、尖圭コンジローマ) |
検査結果までの期間 | 検体受取後、およそ2日~4日 |
検査スタッフは管理医師のもとで国家資格を持つ臨床検査技師で、20年の実績を誇る衛生検査所です。高精度の検査方法で性別ごとに検査セットがある他、咽頭検査と種類も豊富です。自宅ではなく指定の郵便局で受け取りができ、匿名での申込みでも可能です。
検査キット最安値 | 3,860円~ |
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検査項目 | 1~10項目(B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、淋菌、トリコモナス、カンジダ、クラミジア、咽頭淋菌、咽頭クラミジア) |
検査結果までの期間 | 検体受取後、およそ3営業日(検査項目による) |
いかがでしたでしょうか。性感染症のほとんどは自覚症状がなく、知らぬ間に取り返しのつかない事態へと悪化してしまう可能性があります。自分のこれからの人生やパートナーのためにも、まずは自分自身が感染していないか、最寄りの病院やクリニック、もしくは先程ご紹介した郵送による検査キットで検査を受けてみることをおすすめします。
最近では、性感染症の治療方法が進んでいるので、長期的な放置はせずに、早めに適切な治療を受けるようにしましょう。
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